富貴蘭について
富貴蘭とは
日本の野生ランの中に、フウラン(風蘭)という植物があります。
風蘭は着生蘭の一種で、風の蘭と書くほどに風通しの良いところを好み、主に山奥の岩や古木等に太い根を這わせて着生し、ほとんど朝霧だけで生きている植物です。その風蘭の中でも特に葉や花の変わった種類(変異品種)を集め、
- 他の品種にはない特徴があるもの
- ある程度の鉢数が揃っているもの
- 芸(色・形・姿等)に持続性のあるもの
など考慮し、日本富貴蘭会で審査を受け新品種に値すると認められた固体が「富貴蘭」となります。
富貴蘭の歴史
富貴蘭の歴史は非常に古く、江戸園芸文化までのぼります。江戸中期の文化・文政の頃には、奇樹、変草、斑入り植物の収集が流行したようで「草木奇品家雅見」「草木錦葉集」等の変異品種紹介書が発行されています。
「草木錦葉集」にはフウランの版画があり、その歴史の古さを垣間見る事ができます。
また、十一代将軍家斉が熱心な愛好家だったといわれ、江戸城内に収集された富貴蘭は金・銀の網で覆われ、間近に拝見するときは刀の鑑賞と同様に、息がかからないように口に懐紙を当てたといわれます。
富貴蘭の各部名称と特徴
富貴蘭の各部名称
富貴蘭は花・花茎・軸・天葉・稚葉・根・付け・距などに分類する事が出来ます。 |
葉型の種類
並葉 |
付けの型の種類
月型 一般的な付けの形 |
山型 割と少ない |
波型 割と多い |
斑の種類
覆輪…葉の外側に斑(柄)が入っている。 |
縞…葉に縞柄が入っている。 |
虎斑…葉に虎柄が入る。 |
葉芸の種類
豆葉…並みのフウランに比べ葉が短く丸い |
鈴虫剣…葉の先が鈴虫の尾に似ていて尖がっている。 |



